Alexandre Billet (1817-?)

本日は、ロシア生まれのピアニスト・作曲家アレクサンドル・ビレ(Alexandre-Philippe Billet, 1817-?)の生誕200年ということで、彼の作品のMIDIを作成してみました。

ビレは、サンクト・ペテルブルクのフランス人一家に生まれ、1833年にはロシアを離れてパリ音楽院へ入学しました。初めはヴァイオリンを専攻していたそうですが、やがてピアノに転向しジメルマン(Wikipedia)の指導を受けています。1835年には、ピアノの選抜試験で二等賞を獲得しています。その翌年には音楽院を離れ、チェロを学んでいた兄弟(生年はおろか名前すらわからないので、兄なのか弟なのか判断できない)とともにジュネーヴを訪れ、そこで数年間を過ごしました。1841年にはイタリアへ行き、その後はロンドンに居を定め、ピアノ教師及び演奏家として活動しています。没年は不明ですが、J.D. Champlin Jr.の『Cyclopedia of music and musicians』によれば1888年の時点では存命だったそうです。


ビレは、練習曲や幻想曲、夜想曲、奇想曲などの80点ほどのピアノ曲を残したようですが、私が楽譜を確認できたのはOp.24のNos.10~12Op.29Op.34のみで、この作曲家の実体を知るにはいささか不十分です。なお、Op.34は、金澤攝氏による録音がPTNAからUPされています。
※この記事を書いている現在(2017/03/14)、楽譜は閲覧できない状態になっています。いずれ復旧するとは思いますが……。

今回、MIDIを作成したのは、《12の幻想練習曲 12 Fantaisies-Etude Op.24》の第10番です。この練習曲集は、音楽院での師ジメルマンに献呈されています。第10番は、分散和音の練習曲で、楽譜の見た目からしてショパンの《エオリアン・ハープ》によく似ていますが、ショパンのものに比べて、白鍵を弾く割合が多く、また、重心を定めにくそうな感じなので、安定した演奏が難しそうです。



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▲譜例1:ビレ《12の幻想練習曲 Op.24》第10番の冒頭部分

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▲譜例2:ショパン《練習曲 Op.25-1 (エオリアン・ハープ)》の冒頭部分

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