Antoine de Kontski: Ne m'oubliez pas, Romance sans Paroles Op.152

1日遅くなりましたが、今年10月27日に生誕200年を迎えたポーランド出身のピアニスト・作曲家アントワーヌ・ド・コンツキ(Antoine de Kontski, 1817-1899)の小品を録音しました。


コンツキは、大ヒットを博した《ライオンの目覚め, 英雄的奇想曲 Op.115》やプロイセン王ヴィルヘルム1世のために書かれた《ヴィルヘルム戴冠行進曲 Op.200》(金澤攝氏による録音)などの超絶技巧路線の作品を残した一方、「瞑想曲」(e.g. Op.71)や「無言歌」といったタイトルを冠された叙情的・旋律的な作品も多数残しています。特に「瞑想曲」に関しては、コンツキがその創始者だと私は推測しています(以前の記事を参照)。

今回録音した、《私を忘れないで, 無言歌 Ne m'oubliez pas, Romance sans Paroles Op.152》は、後者に属する作品です。大まかに分けるとA-B-Aの三部形式の作品で、A部はそよ風のごとく流れる左手の16分音符の動きが印象的です。中間B部は対旋律との掛け合いが美しく、頻繁な転調も特徴的です。このように対旋律の扱いが凝っているのは、コンツキの叙情的路線の作品の特徴であると私は思います。そして、この曲では特にそれがよく現れていると思います。




なお、「Ne m'oubliez pas」は植物の勿忘草を指すこともありますが、この曲の出版譜では引用符付きでタイトルが表記されているので、字面通り「私を忘れないで」という命令文を意味していると思われます。

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