FC2ブログ

Henri Ravina: Dernier Souvenir, Pensée poétique Op.31 他2曲

本日(2018/5/20)は、フランスのピアニスト・作曲家アンリ・ラヴィーナの生誕200年ということで、彼の作品を3曲録音してみました。


最後の思い出, 詩的な想い Dernier Souvenir, Pensée poétique Op.31

「彼の生徒ドルイザ・アルズーマン嬢の思い出に A la mémoire de son élève Mademoiselle Druizza Arzouman」という献辞が楽譜に記されています。
アルズーマン嬢がどのような人物かはわかりませんが、この教え子の死を悼んでラヴィーナはこの作品を書いたのでしょう。

また、下記のようなラマルティーヌ(Wikipedia)の詩の一節がモットーとして掲げられています。

Elle est morte pour vous qui cherchez son visage,
Mais pour nous elle est près, elle vit, elle dort;
                             (Lamartine)



訳すとこんな感じでしょうか。

彼女は、その顔を求める貴方のために死んだ。
しかし、我々にとって、彼女は近くにいる、彼女は生きている、彼女は眠っているのだ。
                             (ラマルティーヌ)



メロディーは明るい感じですが、楽譜にはLugubre (悲しい)、Con espressione dolorosa (悲しげな表現で)、Languido (嘆き悲しんで)、Con duolo (悲しみを込めて)といった悲嘆を表す発想標語が多数記されています。
今回の演奏がそれらを表現できていればよいですが……。





簡潔な物語, サロン用小品 Simple Histoire, Morceau de Salon Op.35

マズルカ風のリズムによる無邪気な雰囲気の小品です。中間部はスペイン舞曲を思わせます。
演奏難度は控えめの愛らしいサロン向けの小品ですが、作曲者のセンスがそこはかとなく光っていると思います。





小さなお世辞 Le petit compliment Op.96

ラヴィーナの作品の中で、最も演奏が容易な作品のひとつで、曲の長さも3ページに収まるコンパクトさです。技術的にはブルグミュラーの《25の練習曲》レベルといったところでしょうか。しかし、シンプルゆえに演奏の粗が目立つため、却って気が抜けません。




スポンサーサイト

コメント

非公開コメント