Eugène Ketterer (1831-1870)

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▲Eugène Kettererの肖像 Gallica / Bibliothèque nationale de France より 加工・転載

ウジェーヌ・ケトレ(Eugène Ketterer, 1831-1870)は、フランスのピアニスト・作曲家です。パリ音楽院でマルモンテルに師事し、その後、コンサート・ピアニストとして活躍しますが、1870年、普仏戦争のパリ包囲の渦中で命を落としました。

ケトレは、短い生涯の中でおよそ300点ほどの作品を残しました。その殆どが、軽妙なサロン小品や歌劇等の主題に基づく幻想曲といった通俗的なピアノ曲で、特に「銀魚, 幻想マズルカ Op.21」という曲はかなりの人気作となりました。

今日では、ケトレの作品は殆ど忘れ去られてしまっていますが、唯一、「花のワルツ Op.116」という曲は全音ピアノピースのNo.256(作曲家名は独語ないしは英語読みで“ケトゥラー”と表記されています)として刊行されており生命を保っています。古い全音ピアノピース一覧表を見ると「奇想曲」という曲もNo.257として掲載されていますが、残念ながらこちらは現在絶版となっているようです。



銀魚, 幻想マズルカ L'Argentine, Fantaisie-Mazurka Op.21

ケトレの作品の中でもとりわけヒットを博した曲です。
表題の"argentin(e)"は、手持ちの仏和辞典によると、「銀のような音色の」「銀色の」「アルゼンチンの」という意味ですが、楽譜によっては「Das Silberfischchen(銀の小魚)」という独語題や「Silvery Thistle(銀色薊)」という英語題が付けられたものもあります。一体この曲は、魚の曲なのか花の曲なのかどっちなんでしょう?ここでは、日本で戦前に出版された「世界音樂全集 第七十九巻」(松柏館書店)で用いられている「銀魚」という邦題を採用しました。


ジュヴェールの歌劇「クェンティン・ダーワード」によるスコットランド行進曲 Marche écossaise sur Quentin Durward, Opéra de Gevaërt Op.61

ジュヴェール(蘭語読みでヘファールトとも)(François-Auguste Gevaert, 1828-1908)は、ベルギーの作曲家で、歌劇などの作品を残しています。「Quentin Durward」は、ウォルター・スコットの歴史小説を題材とした3幕からなる歌劇で1858年に初演されました。


騒ぎ上手, 演奏会用ギャロップ Boute-en-train, Galop de Concert Op.121

"Boute-en-train"は、「座を賑わせるのが上手い人」の意。そのタイトルに相応しく陽気で楽しい曲です。


牧歌 Idylle Op.219

リストの弟子であったピアニスト・作曲家リッター(Théodore Ritter, 1841-1886)に献呈。


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