Joseph Ascher (1829-1869)

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▲Joseph Ascherの肖像 Gallica / Bibliothèque nationale de France より 加工・転載

前回紹介したケトレと同時期に通俗的なピアノ小品を書いて人気を得たピアニスト・作曲家にジョゼフ・アシャー(Joseph Ascher, 1829-1869)がいます。彼は、1829年にオランダのフローニンゲンに生まれ(1831年生まれやロンドン生まれとしている資料もあります)、ロンドンでモシェレス(Ignaz Moscheles, 1794-1870)に師事しました。1846年、モシェレスは、友人であり弟子でもあったメンデルスゾーンの強い勧誘を受けてライプツィヒ音楽院の教授に赴任しますが、アシャーもその後を追って音楽院で指導を受けました。1849年にはパリへ行き、そこでフランス皇后ウジェニーの宮廷ピアニストとなり、名声を獲得しました。

作品は、殆どがピアノ曲で、Op.は128まで達しており、Op.なしの曲も多数あります。また、歌曲も残しており、その中でも「アリス、貴女は何処に?(Alice, Where Art Thou?)」という曲は、かつて高い人気を得ていました。



ペピータ, ポルカ Pepita, Polka Op.13

半音階のモチーフが印象的な、大変可愛らしいポルカです。
"Pepita"というのは女性の名前でしょうか?


村の鐘, V.マセのお気に入り主題による幻想曲 Les Cloches du Village, Fantaisie sur des Thêmes favoris de V. Massé Op.90

マセ(Victor Massé, 1822-1884)は、フランスの作曲家で、「ジャネットの結婚」「トパーズの女王」「ポールとヴィルジニー」等の歌劇を残しました。この曲では「ジャネットの結婚」からいくつかの主題が引用されています。Gis-E-Fisというモチーフの繰り返される冒頭の主題は、ビゼーの「アルルの女」の「カリヨン」とよく似ていますが、これは「ジャネットの結婚」の序曲から取られたものです。


黒人の踊り, 性格的奇想曲 Danse nègre, Caprice caractéristique Op.109

特徴的なリズムをもったコミカルな曲です。
この曲を献呈されたArthur Napoleon(1843-1925)はポルトガル出身のピアニスト・作曲家・音楽出版者で、後にブラジルに渡って活躍しました。


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