バイエル没後150周年

本日(2013年5月14日)は、ピアノ教則本で有名なフェルディナント・バイエル(以前の記事)の没後150周年ということで、彼の作品を演奏してみました。





祖国の歌(愛国歌) Vaterlands-Lieder (Chants Patriotiques)

「祖国の歌」は、世界各地の愛唱歌を編曲した作品集です。西洋諸国のみならず、アジアやアフリカ、南米に至る幅広い国々の歌を網羅しています。人気シリーズとなったのか、フェルディナント・バイエルの没後もヴィクトル・バイエル(フェルディナントの次男Adolph Felix Viktor Beyer(1840-1903)か?)によって曲が追加され、最終的には70曲以上に及ぶ作品集となりました。

今回は、その中から以下の6曲を抜粋し演奏しました。


No.1 ラ・マルセイエーズ La Marseillaise

当時の音楽出版カタログHofmeister Monatsberichteによると1848年頃の出版。
「ラ・マルセイエーズ」は、フランスの国歌で、ルージェ・ド・リール(Claude Joseph Rouget de Lisle, 1760-1836)によって1792年に作詞作曲されました。


No.12 ロシア国歌 Russische Nationalhymne

1848年頃出版。
この曲は、現在のロシア連邦の国歌ではなく、かつてのロシア帝国の国歌「神よツァーリを護り給え」を編曲したものです。アレクセイ・リヴォフ(Alexei Fyodorovich Lvov, 1799-1870)が作曲したこの国歌は、1917年の帝政崩壊とともに廃止されることとなりましたが、その旋律は、チャイコフスキーの序曲「1812年」等の作品で引用されていることで、今日でも人々に親しまれています。


No.15 デンマーク民謡(デンマークの通俗的な賛歌) Daenisches Volkslied (Hymne Populaire Danoise)

1848年頃出版。
デンマークの国歌には、王室用の「クリスチャン王は高き帆柱の傍らに立ちて」と市民用の「麗しき国」の2つが存在しますが、この曲は、前者を編曲したものです。この王室歌は、Ditlev Ludvig Rogert(1742-1813)が作曲したと言われていますが、確証はありません。


No.18 女王陛下万歳(イギリス国歌) God save the Queen (Hymne nationale anglaise)

1851年頃出版。
「女王陛下万歳」は、イギリスの国歌です。国王が男性の時は、タイトルが「国王陛下万歳(God save the King)」となり、歌詞も変化します。このバイエルの編曲が書かれたのは、ヴィクトリア女王が在位していた頃なので、「女王陛下万歳」というタイトルになっています。


No.37 日本の舟歌(日本の通俗的なメロディー) Japanesisches Schifferlied (Mélodie populaire du Japon)

1855年頃出版。
江戸時代に来日した有名なドイツ人医師・博物学者シーボルト(Philipp Franz von Siebold, 1796-1866)が作曲した「日本のメロディー」を編曲したものです。


No.65 ハワイ・ポノイ(国歌) Hawaii Ponoi (Hymne national)

1885年頃出版。
「ハワイ・ポノイ」は、かつてのハワイ王国の国歌で、ヘンリー・バーガー(Henri Berger, 1844-1929)によって作曲されました。今日では、アメリカ合衆国ハワイ州の州歌に採用されています。
この編曲は、フェルディナント・バイエルの没後、ヴィクトル・バイエルによって書かれたものです。



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