Franz Hünten (1793-1878)

hunten.jpg
▲Franz Hüntenの肖像 Gallica / Bibliothèque nationale de France より 加工・転載

フランツ・ヒュンテン(Franz Hünten, 1793-1878)は、ドイツのコブレンツ出身のピアニスト・作曲家です。オルガニストであった父ダニエル(Daniel Hünten, 1760-1823)から手ほどきを受け、1819年には、友人のアンリ・エルツ(以前の記事)の勧めでパリ音楽院に入学し、プラデール[1]にピアノ、レイハ(Wikipedia)に和声法、ケルビーニ(Wikipedia)に対位法を学びました。

ヒュンテンは、1821~35年、1839~48年にパリで活動し、ピアノ教師および流行のピアノ小品作曲家として非常に高い評判を獲得しました。その人気のほどは、G.W.フィンク[2]が、1837年に「一般音楽新聞 Allgemeine musikalische Zeitung」において、「ヒュンテンは、今日の人気ピアノ作曲家で、他のあらゆる作曲家よりも演奏されている。」と報告していることからも窺えます。しかし、専門家からの評価は高くありませんでした。

作品は多くは、愛好家向けのピアノ小品で、舞曲やロンド、人気旋律を用いた変奏曲や幻想曲などがあります。他には、ピアノ三重奏曲(Opp.14, 91, 172, 175)やヴァイオリンとピアノ或いはフルートとピアノのための二重奏曲などを残しています。また、「ピアノのためのメトード Op.60」は、かつて広く用いられたピアノ教本でした。

兄弟のヴィルヘルム(Wilhelm Hünten, 生没年不詳)とペーター・エルンスト(Peter Ernst Hünten, 1799-1878)、も音楽家として活躍しています。また、息子のエミール(Emil Hünten, 1827-1902)は、画家になっています。

[1]Louis-Barthélémy Pradher(1781-1843) : フランスの作曲家・ピアノ教授
[2]Gottfried Wilhelm Fink(1783-1846) : ドイツの作曲家・音楽批評家




4つのロンディーノ Quatre Rondino Op.21 より 第1番



12の旋律的練習曲 12 Études Mélodiques Op.81 より 第6,10,12番



真珠, 3つのロンド Les Perles, 3 Rondos Op.117 より No.3 ギャロップ La Galop

アドルフ・アダンの有名なバレエ音楽「ジゼル」の第1幕のギャロップの主題によるロンドです。


ライン川のほとり, 華麗なる大ワルツ Les Bords du Rhin, Grand Valse Brillante Op.120



トパーズ Les Topazes Op.129 より 3つの憂鬱な夢想曲 Trois Rêveries Mélancoliques 第1番

「トパーズ」は、「華麗なる大ワルツ」と「3つの憂鬱な夢想曲」の全4曲からなる曲集です。今回は「夢想曲」の第1番を取り上げました。



スポンサーサイト

コメント

非公開コメント