Wilhelm Taubert (1811-1891)

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▲Wilhelm Taubertの肖像 The New York Public Library Digital Collections より 加工・転載

ヴィルヘルム・タウベルト(Carl Gottfried Wilhelm Taubert, 1811-1891)は、ドイツのピアニスト・作曲家・指揮者です。軍事関係の役人の子として生まれ、ナイトハルト(August Neithardt, 1793-1861)の下で最初の音楽教育を受けました。その後、クレメンティの高弟ルートヴィヒ・ベルガー(Ludwig Berger, 1777-1839)にピアノ、ベルンハルト・クライン(Bernhard Klein, 1793-1832)に作曲を師事しています。1827年から1830年にかけてはベルリン大学で勉学に励みました。

タウベルトは、1831年にベルリン宮廷演奏会の副指揮者および伴奏者となりました。1834年にはベルリン芸術アカデミーの会員に選定され、1875年に音楽部門の総長に就任しています。1842年にはベルリン王立歌劇場の指揮者となりました。1845年には宮廷指揮者に任命され、1869年までその地位に就き、その後も主席指揮者として1883年まで宮廷楽団を率いました。

作品は、歌劇や付随音楽、カンタータ、交響曲、協奏曲、室内楽曲、ピアノ曲、歌曲などあらゆるジャンルに亘っており、その数は作品番号にして200以上に及んでいます。初期の器楽曲や歌曲はメンデルスゾーンからも好意的な評価を受けたといいます。なお、メンデルスゾーンは、ベルガーの下で学んだタウベルトの同門でもありました。



恋人へ, 8つの愛の歌 An die Geliebte, Acht Minne-Lieder Op.16 より No.2, No.3

メンデルスゾーンの無言歌との関連性が指摘されている作品です。そのことについては、Elfriede Glusmanさんの「Taubert and Mendelssohn: Opposing Attitude toword Poetry and Music」(1971)という論文で述べられているようです。私は未読なので詳細はわかりませんが……。

各曲にはH.フォス、コツェブエ、ハイネ、ゲーテ、W.ミュラー、ハウフの詩がモットーとして掲げられています。

第2番は、コツェブエ(August von Kotzebue, 1761-1819)による以下の一節がモットーとして掲げられています。

Lass mich schlummern, Herzlein schweige,
Sang der Liebe wiege Dich ein.

この詩はウェーバーの「5つのドイツ歌曲 Op.25」の第3曲でも用いられています。




第3番は、ハイネ(Heinrich Heine, 1797-1856)の「歌の本 Buch der Lieder」からの以下の一節がモットーとして掲げられています。

Wenn ich mich lehn' an deine Brust,
Kommts über mich wie Himmelslust.

この詩はシューマンの歌曲集「詩人の恋 Op.48」の第4曲でも用いられています。




私はドイツ語がわからないので各詩の和訳は記せませんが、恐らくググれば和訳を掲載しているサイトが見つかると思います。


アレグロ・セリオーソとスケルツォ Allegro serioso und Scherzo Op.49-2 より No.2 スケルツォ Scherzo

Op.49-2の「アレグロ・セリオーソ」と「スケルツォ」の2曲は、モシェレスとフェティスによって編纂された練習曲集「メトードのメトード(Méthode des Méthodes)」の第19、20曲目に収録されました。曲集の最後を飾っています。





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