Theodor Döhler: 12me Nocturne Op.70

本日、2014年4月20日は、ツェルニーの高弟テオドール・デーラー以前の記事)の生誕200年です。

しかし、残念ながら、現時点でデーラーの作品の録音は僅かにしか存在していません。私が把握している限り、デーラーの作品が収録された音盤は以下のものがあります。


The Romantic Piano Concerto Vol.61 - Döhler: Piano Concerto; Dreyschock: Salut à Vienne (Hyperion)
演奏:Howard Shelley, Tasmanian Symphony Orchestra
「ピアノ協奏曲 Op.7」を収録。ドライショックのOpp.27, 32も収録されています。

The complete Méthode des méthodes de Moschelès et Fétis (Cembal d'amour)
演奏:Mordecai Shehori
モシェレスとフェティスが編纂した練習曲集「メトードのメトード」の全曲録音で、デーラーの練習曲2作(Op.45-1, 2)が含まれています。私がCDを持っているのはこれのみです。

Salon napolitain (Opus 111)
演奏:Francesco Caramiello
イタリアのピアノ曲、声楽曲を集めたアルバムで、「Cannetella Op. 62」と「Fantaisie sur des chansons napolitaines: Veder Napoli e poi morire Op.74」が収録されています。NMLでも聴けます。

19th Century Salon & Concert Music (The Galop)
演奏:Helen Beedle
「Nocturne(CDには作品番号が書かれていないようですが、試聴してみたところOp.24でした)」が収録されています。


これらの中でも、Hyperionの「The Romantic Piano Concerto」シリーズの第61弾として昨年発売された「ピアノ協奏曲 Op.7」は、デーラーの再評価への大きな一歩といえるかもしれません(私は未聴ですが……)。




今回MIDIを作成した「夜想曲第12番 Op.70」は、恐らくデーラーが最後に出版した夜想曲です。
私が確認した限り、デーラーが作曲した夜想曲には以下のものがあります。

・夜想曲 Nocturne Op.24
・2つの夜想曲 Deux Nocturnes Op.25
・2つの夜想曲 Deux Nocturnes Op.31
・フィレンツェの思い出, 2つの夜想曲 Souvenirs de Florence, 2 Nocturnes Op.34
・アダンのロマンスによる感傷的な夜想曲 Nocturne sentimental sur une Romance d'Adam Op.40-5
・3つの夜想曲 3 Nocturnes Op.52
・グリンカの主題による夜想曲 Nocturne sur un thême de Glinka Op.60-1
・ゴンドラでの散策, 夜想曲 Une Promenade en Gondole, Nocturne Op.65
・夜想曲第11番 11ième Nocturne Op.69
・夜想曲第12番 12me Nocturne Op.70

上の一覧を見るとOp.70は15番目の夜想曲にあたるにもかかわらず、第12番という通し番号が与えられていますが、恐らくOp.40-5、Op.60-1、Op.65をカウントに入れなかったのでしょう。

デーラーの夜想曲は、Op.24Op.65のMIDIを既に作成しましたが、このOp.70は、Op.24のような華麗で煌びやかな曲想というよりは、Op.65のような路線の夜想曲で、ゴンドラ漕ぎの歌のような趣があります。自身の故郷であり、晩年を過ごした地でもあるイタリアに思いを馳せて書かれたのでしょうか。



楽譜はこちら


近年にはツェルニーの夜想曲の録音や全集楽譜が出版されましたが、是非、その弟子デーラーの夜想曲の全集も出してほしいところです。


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