Giuseppe Concone (1801-1861)

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▲Giuseppe Conconeの肖像 Gallica / Bibliothèque nationale de France より 加工・転載

ジュゼッペ・コンコーネ(Paolo Giuseppe Gioacchino Concone, 1801-1861)の名は、『50の声楽レッスン Op.9』(所謂「コンコーネ50番」)等の練習曲集によって、声楽を志す人たちにはお馴染みのものとなっています。また、幾つかのピアノ練習曲集によって、ピアノ学習者にもある程度知られた存在となっています。

コンコーネは、イタリアのトリノに生まれましたが、1837年にはパリへ行き声楽教師として活躍しました。1848年の革命を機に帰郷し、その後は王立礼拝堂のオルガニストやサルディーニャ王宮の楽長を務めています。

作品には、声楽やピアノの為の練習曲の他に、歌曲や2作の歌劇:『サン・ミケーレのエピソード Un episodio del San Michele』(1836)、『グラツィエラ Graziella』(未上演)等があります。




2015年は未年ということで、今回紹介するのは羊に関連した曲です。


夜の物語 Contes de la Veillée Op.50 より No.3 狼と子羊, 田園的情景 Le loup et l'agneau, Scène pastorale

羊飼いの歌のような牧歌的な雰囲気で曲は始まりますが、中間部では短調の劇的な曲調になります。羊が狼に襲われている様子でしょうか。しかし、その後、元の田園的な主題が回帰することからすると、羊は無事に狼から逃げられたのでしょう。

曲集のタイトルは「夜の物語」となっていますが、物語の内容が夜であるというよりは、恐らく、夕べの団欒に(子供等に)読み聞かせる物語といった意味合いでしょう。





さらに、昔に作ったMIDIがあったので、羊とは関係ありませんが、他にも2曲紹介しておきます。


20の歌唱的練習曲, 20 Études chantantes Op.30 より No.3『流浪者の思い出 Souvenir de l'exilé』、No.6『タランテラ Tarentelle』

今日では馴染みのない練習曲集です。
出版年はわかりませんでしたが、作品30番台の他の作品が1852年には出版されていることから、1850年代の初頭ではないかと推測しています。
各曲には表題とともに練習の目的・テーマも示されており、No.3は「豊かな表現を伴って歌われる旋律 La mélodie chantée avec beaucoup d'expression」、No.6は「手首の関節の柔軟性 Souplesse dans l'articulation du poignet」と記されています。


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