Élie-Miriam Delaborde (1839-1913)

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▲Élie-Miriam Delabordeの肖像 Gallica / Bibliothèque nationale de France より 加工・転載

本日紹介するのは、あのC.V.アルカンの私生児といわれているピアニスト・作曲家エリ=ミリアム・ドラボルド(Élie-Miriam Delaborde, 1839-1913)です。彼はパリに生まれ、父親とされるアルカンから5歳の頃より音楽の指導を受け始めました。リセ・ボナパルト(lycée Bonaparte)で学び、バカロレアを取得した後は、ドイツ方面へ旅立ち、ベルリンやヴァイマール、ライプツィヒ、ドレスデンといった都市で研鑽を積みました。1873年には、パリ音楽院の教授に就任しています。

ドラボルドは、傑出したヴィルトゥオーゾであり、とりわけ、メカニズムの確実さや堅固とした様式において抜きん出ていたといいます。作曲家としては、多作ではありませんが、ピアノ曲の他、歌劇《マルタン先生 Maître Martin》および《王妃は眠る La Reine dort》、序曲《アッティラ Attila》、ピアノ五重奏曲、歌曲などの作品も書いています。



演奏会用練習曲第2番 2me Étude de Concert



ドラボルドと同い年の大ピアニスト、フランシス・プランテ(Wikipedia)に献呈された練習曲です。曲全体に亘って重音がずらっと並んでおり、楽譜(スペイン国立図書館)を見るだけでも戦慄を覚えそうな作品です。動画の2:30~2:54あたりはカデンツァで、楽譜の注釈によれば省略しても構わないということですが、小さな音符で重音が敷き詰められた、この曲の中でも最もクレイジーな箇所の一つです。

この曲のMIDIを作成する上で悩んだのがテンポの設定です。Allegrettoと速度標語が書かれてはいるものの具体的なメトロノーム指示はありません。この曲に現れる重音パッセージを生身の人間が一体どれくらいの速さで弾くことが可能なのか、月並みなアマチュアピアノ弾きである自分にはなかなか想像することが難しいです。また、明らかにインテンポでは弾くのが難しそうな1オクターブ以上に亘るアルペジョが出てくるような部分は、微妙にテンポを落とすようにしていますが、拍子感を崩さない程度にそれをするのにも苦心しました。



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