Léon Kreutzer (1817-1868)

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▲Léon Kreutzerの肖像 Gallica / Bibliothèque nationale de France より 加工・転載

レオン・クレゼール(Léon Charles François Kreutzer, 1817-1868)は、パリ出身の作曲家・音楽批評家です。父オーギュスト(Jean Nicolas Auguste Kreutzer, 1778-1832)はヴァイオリニスト・作曲家であり、ベートーヴェンから《クロイツェル・ソナタ》を献呈されたヴァイオリニスト・作曲家ロドルフ・クレゼール(Wikipedia)の弟でした。

レオン・クレゼールは、恐らく、父から音楽の手ほどきを受け、13歳の頃からパリ音楽院出身(1830年にピアノの選抜試験で一等賞を獲得)のフレーシュ(Louis-Germain Flèche, 1805-?)にピアノを師事し、その2年後からはパリ音楽院のオルガン科教授であったブノワ(Wikipedia)から作曲の指導を受けました。しかし、彼の実質的な音楽教育は、楽譜や芸術書を通じた独習によって得られたといわれており、このような独習は、流行に背を向けた独創的な音楽性に彼を導いたかもしれません。

作曲家としては、2つの歌劇《セラフィーヌ Sérafine》および《青の娘 Les filles d'azur》、2つの交響曲、ピアノ協奏曲、二部の合唱と任意のオルガン伴奏のための《スターバト・マーテル》、シェークスピアの《テンペスト》への前奏曲、弦楽四重奏曲、ピアノ三重奏曲、ピアノソナタ、ピアノ練習曲、歌曲などの作品があります。批評家としては、『L'Union』、『Revue et gazette musicale de Paris』、『Revue contemporaine』、『La Quoridienne』などに寄稿をしています。



ピアノの体操, 6つの練習曲 La Gymnastique du Piano, 6 Études より 第1番



この《ピアノの体操》は、19世紀半ばにしてはかなり前衛的な作品だと思えます。今回、MIDIを作成した第1番は、(恐らく)左右の手の3の指を交互に使って打鍵をする無窮動的な曲で、まるでマリンバあるいはシロフォンの独奏のようです。曲集のタイトルにある"gymnastique"には「曲芸的な動き」という意味もあるようですが、この第1番もまさに曲芸といった感じです。


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