Albert Ellmenreich (1816-1905)

本日は、ドイツの作曲家で俳優でもあったアルベルト・エルメンライヒ(Albert Ellmenreich 1816-1905)の生誕200周年ということで、彼の作品を録音してみました。

今日、エルメンライヒの名前は、子供のピアノ発表会でお馴染みの小品《紡ぎ歌 Spinnliedchen》一曲のみによって知られています。

今回は録音したのは、《深い悲しみと慰め Tiefes Leid und Trost》という作品で、有名な《紡ぎ歌》と同じ《音楽の風俗画, 易しい性格的小品集 Musikalische Genrebilder, Sammlung leichter Charakterstücke Op.14》という曲集に収録されています。



音楽の風俗画, 易しい性格的小品集 Musikalische Genrebilder, Sammlung leichter Charakterstücke Op.14 より No.2 (& No.3?) 深い悲しみと慰め Tiefes Leid und Trost



この曲集には、少し謎な点があります。
Hofmeister Monatsberichteによれば、Hofmeister社が1863年頃に発行した版(恐らく初版)では、

・狩猟の旅 Jagdzug
・深い悲しみ Tiefes Leid
・慰め Trost
・蝶の群 Schmetterlings-Schwärmen
・紡ぎ歌 Spinnliedchen
・サヴォア舞曲 Savoyardentanz
・葬送行進曲 Trauermarsch

の7曲から成る曲集となっているのですが、アメリカのSchirmer社の版では、第2曲《Tiefes Leid》と第3曲《Trost》が《Tiefes Leid und Trost》と題された1曲に置き換わり、全6曲から成る曲集になっているのです。題からして、《Tiefes Leid》と《Trost》を繋げて一曲にしたものだと思って間違いなさそうですが、その際、Hofmeister版からどの程度の改変が行われたのかは、Hofmeister版を確認できていないのでわかりません。

実は、今回録音した《Tiefes Leid und Trost》は、日本でも出版されています。音楽之友社から1973年に出版された『ピアノの楽しみ 1 ソナチネ併用』に「かなしみとなぐさめ」として収録されているのです。恐らくこの曲集は、Schirmer社から出版された『The pianist's second and third year』を参考に編纂されたのではないかと思われます(収録曲が酷似している)。


エルメンライヒの作品をHofmeister Monatsberichteを検索した限りでは、ピアノ曲は《音楽の風俗画 Op.14》以外に、《Baby's Spielstunde, Musikalische Humoreske Op.23》という曲ぐらいしか見当たりませんでした。どうやら彼の本分はピアノ曲ではなく声楽曲だったようで、歌劇や歌曲、合唱曲などの作品が多くを占めています。

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